国際ワークキャンプ名張

2008/4/24

活動レポート

第10回国際ワークキャンプ名張 キャンプリーダー
佐野 憲一朗

 名張では春と夏の年2回ワークキャンプがあり、今回が記念すべき通算10回目の開催であった。例年どおり里山保全活動が中心となったが、今回のテーマは120年前の景観を復活させること。ずっと放ったらかしにされていたために笹が生い茂った休耕田、クヌギ林や倒木だらけの里道を、3か国の若者8人と地元のおじさん2人で、草刈り機とチェーンソーを手に整備をした。

 初め単なる山の中の笹林にしか見えなかったところでも、草を刈り、燃やして片付けると、石垣やあぜが出てくる。昔ここは田んぼであったらしい。また、倒木だらけの荒れた山の中を注意して見れば、木が生えていない平らな部分がある。倒木を1本づつ片付けて進むと、その部分はずっと先まで続いている。それは道なのである。はるか昔からずっと使われていたが、この数十年の間は使われていなかったこの道を、今1本1本倒木をどかしつつ復活させているのである。昔はこんな狭い道を往来し、山の奥で稲を育てていたのだと、目の前に現れた田んぼや道を眺めながら先代の生活を想像した。

 もう1つ名張の里山保全で忘れてはならないのは、ペンションとデイサービス。共催団体である「(特非)赤目の里山を育てる会」は、食べていける里山保全を提唱している。里山保全には道具をそろえたりといろいろ金がかかる。ここでは森の中でペンションとデイサービスの事業を行い、宿泊客やデイサービス利用者のお年寄りの方に豊かな自然を楽しんでもらう。そこで得た利益をもとにその豊かな自然をさらに育てている。一見里山保全とは関係なさそうに見えるが、活動に使う道具や僕たちワークキャンパーの食費があるのは、こちらの事業があるからである。お客さんの食事の配膳や、デイサービス利用者のために道幅を広げたりというワークもあった。3月3日には、デイサービスの方と一緒に手作り雛人形を作ったりと、僕らも利用者の方にいろいろ教えていただいた。

 また、今回のワークキャンプを語る上でもう1つ欠かせないのは、「里山フェスタin名張」というイベントである。週末ワークキャンプと合同で開催し、地元の住民の方を僕らがいつも活動している里山へ招き、炭火を使った料理やまき割り、しいたけの植菌、各種展示や遊びなどを行うというものである。開催は決めたものの、ワークキャンプが始まってから何かとバタバタしており、準備がほとんど手付かずのまま前日を迎えた。それは試験前夜の追い込みのようだったが、明け方まで仲間たちは一緒に準備をした。里山フェスタ自体は雨のため地元の参加者は少なかったが、国際・週末メンバー共に頑張り、みんなで1つのことをやり遂げる嬉しさを感じることができた。

 僕はこの地で国際ワークキャンプに参加するのは3回目だった。自分にとっても名張のキャンプにとっても、更なる向上には変化が必要だと思い、かねてから今回の参加後は名張への参加はひと休みしようと考えていた。それゆえ今回は、少なくとも自分にとってはベストなキャンプにしたいと思いつつ名張へ向かった。結果としてはそこで出会った仲間たちとは、寝る間を惜しんで話をし、同じこたつで何度も夜を明かした。時には互いの活動や行動に対し意見をぶつけ合ったり、自分の辛い過去を話したりした。昼間のワークも夜の交流もずっと頑張りつづけるパワーのあるメンバーだった。受入側の人もそのパワーに劣らず泊り込みでつき合ってくれた。受入側とキャンパーがこんなに親密になるとは思っていなかった。あたかも父親と兄弟姉妹たちといったような感じだった。パワーを出しすぎてまだ疲労が残っているが、今振り返るとそれに勝る充実感を感じる15日間だった。みんなが頑張りたいと思える雰囲気で、かつ頑張ることができたこのワークキャンプに参加できたことを幸せに思う。協力してくださった多くの皆さん、本当にありがとうございました。

Last updated : 2008/4/24

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