国際ワークキャンプ名張

2009/1/28

国際ワークキャンプ名張に参加して

松本 かおり

 9月1日から9月15日まで赤目の森で行われたワークキャンプ、私はこのようなものに参加 するのは初めてだった。短大は2年で終わってしまうので、せっかくの夏休みに何かactionを起こしたいと思って参加を決めた。この15日間はキャンプ 中に学ぶことも多かったが、終わってからも非常に多くのことを考えさせられた。

 今回のキャンプメンバーは日本人4人、外国人4人。リー ダーのかんぬし、愛知県からきたのっち(ちなみに高校からの私の友達)、同じく愛知県のタカ、韓国人のMin-chan、チェコ人のVer-chan、 オーストラリア人のDave、イギリス人のBenの8人であった。

 リーダーのかんぬしは、キャンプ参加前に一回電話したことがあり、声の イメージでは、とても真面目そうな感じがしていた。しかし、赤目口駅に迎えに来てもらったときの格好が黒い丸サングラスにキャップ、ビーチサンダル。…怖 い。こんな怖そうな人がリーダーなのだと思ったら、仲良くなれるか不安だった。でも、かんぬしは全然怖くなかった。「ミ〜ンちゃ〜ん」って食事中に叫んだ り、いきなり「ダ〜ティ〜ボ〜〜〜イ」ってカントリーロードの替え歌をいきなり歌い始めたり、かなり愉快な人だった。誰よりも一番早く起き、誰よりも遅く 寝る。そして誰よりも働いていたかんぬしは、リーダーとして素晴らしい人だった。しかし、メンバーには彼の頑張りが見えてない部分があった。また、リー ダーの考えるリーダー観とメンバーが考えるリーダー観が違っていた。この差は後にリーダーとメンバーの歪みを構築し、最終日に起きた問題解決を複雑にさせ た。

 屋根増築の設計を任されたタカはみんなにはあんまり言わなかったけど苦労したと思う。キャンプの責任者のいいのさんからアドバイスを 受けながら、1人奮闘していた。設計材料を購入したり、道具を直したりするために何度も地元のホームセンターに足を運びんでいた。リーダー以外の唯一の日 本人男性ということで多くの仕事を任され、大変そうであった。でも彼は苦労を感じさせず、みんなから愛される存在だったと思う。

 力のあるBenはとてもよく働いた。愚痴ひとついわないような人だった。イギリス人らしくちょっとシャイで律儀な人であった。力仕事ばかり任されていたので、腰を痛めたのが気の毒に感じた。

 Ver -chanも女の子なのにパワフルで男性並の仕事を任されていた。「わたしは女だよ」ってあまりのハードさに言っていたこともあった。歌いながらてきぱき ワークをこなす彼女は誰にでも優しくて愉快である。てっきりかなりの年上かと思ったら私の一個上で驚いた。里山フェスタでお客さんとメンバーが里山散策に 行っている間2人で残ることになり、片付けが終わった後に国の話をしながら寝転がって見た空がとても印象的だ。チェコという国を初めて知って、いつか行っ てみたいと思った。

 アルバイトもしたことないmin-chanは私と一緒に草刈りやペレット作りで大活躍した。機械は危ないからやりたく ないと避けていたのに慣れてしまえばなんのその。機械なんて怖れず、たくましくなっていた。「韓国の両親にこの姿を見せたらとっても驚くと思う!」作業し ながら、よく言っていた。よく一緒に仕事を2人でした。私たちはよくしゃべるのだが本当に真剣になると、黙々とやった。しゃべらずやった時は、私たち今日 はよくやったね!って褒め合った。

 のっちは運転免許とりたてで恐怖を感じながらも買い物に行き、デイサービスの調理のお手伝いをやった。 1人でさみしかったと思う。わたしとのっちは高校時代からの仲で、お互いにキャンプ中も支え合った。初めてこういうものに参加したので一緒に参加できて、 とても支えになった。

 頭脳的かつ器用なDaveは何か困っているとすぐに手を貸してくれた。ワーク時間外にやる作業に戸惑っていた時も あった。日本語の勉強熱心で片時も電子辞書を離さなかった。彼に日本語の意味がうまく説明できず、自分の勉強不足が恥ずかしかった。みんな個性的で熱心で 仲が良かった。

 15日間本当に濃かったけど一番大変だったのは、里山保全のワークをこなす一方で、作業場の屋根の増築が最終日近くに課せ られていたことだ。本来ワークをする時間以外の時間を使ってやることもあった。そうやって苦労してできた屋根もなんとか14日の夕方完成した。ド素人の私 たちが手がけた屋根、本当によくやったと思う。ワーク完了した後、全員でいいのさんに赤目四十八滝に連れてってもらった。

 制限時間があっ た。一周するのがやっとの時間。結果的に私たちは一時間も遅れてしまった。時間がないという自覚がたりなかった。目の前にある楽しさに時間を気にすること を忘れていた。実際、私は時間がないことは気付いていた。早く行かなければならないというのは分かっていた。にもかかわらず、みんなに言えなかった。遊ん でいる時間なんてなかったのに遊んでしまった。リーダーが時間のこと気にしろって言っていたのに意識できてなかった。気が付けば間に合わない時間でMin -chanが怪我をしてしまうアクシデントまで起きた。出口で待っていたいいのさんは大激怒していた。

 約束を破ってしまったこと=信頼関 係を壊すことである。一度壊れた関係を取り戻すことは簡単ではない。いいのさんと私たちの関係は崩れてしまった。キャンプ責任者であるいいのさんは、一緒 にご飯を食べたり、素敵なお話を聞かせてもらったり、未熟な私たちにいろんなことを教えてくれた。それまでにも何度か叱られたりはしたけれど、この時のい いのさんは非常に怖かった。なんてことをしてしまったのだ…すごく焦った。

 ふり返って考えれば、素直に謝れば済む話だった。でも、なぜか そういかなかった。最悪のムードのなか、farewell partyの準備が始まり、私の頭の中はパニック状態だった。とにかく今やることをやらなければ、というのと、いいのさんとの和解をどうするか。その時の わたしは問題の核心部分がわかってなかったし、どうしていいかわからなかった。いいのさんの大切なお客様もお越しになっていたため謝罪することなく、まず はパーティーを終わらした。そして、Party後にメンバーで話し合いが行われた。

 真剣に話し合いを全員でするのは8日に行われた中間総 括以来だった。今回の事件について話し合うつもりが、話がぶれてみんなの不満が飛び出した。特にリーダーに対する不満とワークのハードさについてだ。私た ちはワークのハードさのため、自由時間がなかった。「分かち合う」ための真剣にしゃべる時間がなかったのだ。いや、本当に時間がなかったのだろうか。自分 の気持ちをさらけ出そうとしなかったのかもしれない。私は、無償で働いているという気持ちはなかった。確かにワークは辛かった。筋肉痛になる暇もないくら い、なんだかよく働いていた。来る前に読んだキャンプの感想文には、夜遅くまでやり、自分の時間を削ってまでワークに取り組んだっと書いてあった。そのた め、キャンプはそういうものだと腹をくくっていた。しかし、メンバーのなかにはそういう考え方ではなかった人が多かった。
「どうしてボランティアなのにこんなに働かされなければいけないのだ」
こ う思っていたメンバーが多かった。また、多くのメンバーがみんな与えられた仕事をただやれば良いと思っていた。リーダーが指示してくれるだろうという部分 があった。そんなメンバーたちが求めていたのは、なんでも指示してくれる先頭きって進むタイプ。しかし、かんぬしはそうではなかった。指示するのではな く、自分の判断に任せ自分で仕事を見つけさせるやり方であり、最低限の指示しかしなかった。かんぬしは非難を浴びた。また、今回のアクシデントに関して、 ある外国人は、もともとぎりぎりな時間で行かせるのが悪いのだ、と言い出した。結局、なにひとつ解決せず、最終日を迎えてしまった。朝をきて、このまま じゃダメだって思う人もいれば、すでに関心が薄くなっている人、気持ちがまとまらなくてどんどん時間が過ぎてしまった。そして最終的にいいのさんに謝罪で きず、最悪の空気のままのみんなはお互いに帰路についた。

 いいのさんと関係が悪いままお別れしたことはものすごく悲しかった、悔しかっ た。どうにかできなかったのかと帰ってからも考えまくった。また、終わった時は知らなかったのだが、かんぬしがみんなからの非難によってひどく傷ついてい たことも知った。自分は傷つけていたつもりはなかったが、よく考えたら非難を浴びているときにかんぬしの見方になるような言動を一切しなかったし、できな かった。みんなが非難している時に否定できなかった自分の弱さに気づいたし、かんぬしには申し訳ないことをしたと思った。

 赤目で学んだの は、話し合う重要性だ。リーダーとはどうあるべきなのか、自分で考える力をもつこと、気付いたことはきちんと報告すること、そして何より自分の主張をきち んと流されずに伝えることだ。当たり前のことが当たり前にできなかった。考え方の違いは同じ日本人でもある。習慣の違いだってある。そういうことを忘れて はいけないのだ。お互いがお互いの違いや考えを理解するためにも、とことん話す時間も必要なのである。赤目で過ごした15日間をふり返るとまだまだ見えて くることがたくさんある。自分のダメなところである、思慮浅さや要領の悪さ、問題解決力の欠如などたくさん見えてくる。

 楽しかった?って 聞かれたら、楽しかったって答えるだろう。でもそれ以上にことばにあらわせられない気持ちがある。ふり返るとどうしても楽しい思い出以上に最後の出来事が 頭から離れない。リーダーのかんぬしには非常に申し訳なかったと今でも思っている。一応、関係はいいのさんともかんぬしとも修復できた。でも、難しいかも しれないけれど、キャンプメンバーと全員で話せたらいい。いつかきちんと話したい。最終日の問題が起きなかったら、こんなに悩むことはなかっただろう。で もこれがあったからこそ、メンバーと深い話ができたし、深い関係になれた。

 途中から参加した、しょうけん、えいじさん、ごんちゃん、けんちゃん、はしさんも本当にステキな方たちでした。1人ずつ語りたいところですが、長くなるので控えさせていただきます。今回出会った人々には感謝の気持ちがいっぱいです。この出会いに乾杯です(笑)

 そして最後に、ここの受け入れ責任者であるいいのさんに深い感謝の意を込め、終わりたいと思います。稚出な文章ですいません。みなさん、ありがとうございました!!!

Last updated : 2009/1/28

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