国際ワークキャンプ名張

「国際ワークキャンプ名張」の概要

日本はもちろん世界各国から10名程度の青年ボランティアたちが、2月と9月の年に2回集結し、 2週間にわたって生活を共にしながら三重県名張市上三谷地区の里山の保全活動を行います。 ボランティアたちはエコリゾート赤目の森に滞在し、赤目の里山を育てる会の指導の下で活動をします。 プログラムの内容は里山保全活動のほか、デイサービスを利用している高齢者との交流、 地元の方との交流パーティー、里山広報イベントの企画・運営、各種日本文化の体験、 近隣の観光名所への遠足など多岐に渡り、単なる環境保全に止まらず、 国際交流・文化伝承・青年教育という目的も果たしています。

開催地について

三重県の西端、名張市にある、赤目の里山が活動の拠点です。

名張市は人口約85,000人の市で、電車で大阪へ1時間、名古屋へ1時間半という便利なところに位置しています。 大都市のベットタウンとして大規模な宅地開発が行われた一方で、南東部には豊かな自然も残されています。
――→名張市ホームページ


 

里山保全活動の内容

  • 里道や広場の下草刈り
    草が生い茂っていると里山に入ることすら困難になってしまいます。 人がいつでも里山へアクセスできる状態に保つのは重要です。 エンジン付き草刈機を活用して効率良く草刈りを行います。
  • 木の除間伐、風倒木の除去
    木があまりに生い茂ると、それぞれの木に十分な日光が当たらず、細く弱い木が増えてしまいます。 そこで除間伐をして強い木を育てます。また、森全体を若く萌芽更新の活発な状態に保つため、木を切ります。 また、台風などで倒れた木の処理をし、里山の安全を確保したりもします。 これらの作業では、必要に応じてチェーンソーを利用します。
  • 里道の修復
    里道は人が歩いたり雨が降ったりすることで土が流出して壊れる場合があります。 土を盛ったり、土留めを作ったり、階段状にして歩きやすくしたり、手すりをつけ直したりという作業を行います。 ハイキングをする人が道に迷わないように、案内板を立てたりする作業も行います。
  • 薪割りと薪運び、しいたけの原木運びと菌打ち、炭焼き
    里山の木を切った後は、その資源を活用します。薪や炭として燃料に使ったり、しいたけを育てたりと、 生活と密接に結びついています。
  • 憩いの場作り
    里山の中にある広場にベンチを作ったり、休憩場所を作ったりします。

 

宿泊場所について

宿泊場所は、エコリゾート赤目の森のログハウスです。 内部は2階建てになっており、1階はベッドが6台置いてあり、2階は全てたたみの和室になっています。 テレビ、冷蔵庫、洗面台、トイレ、エアコンがついています。ボランティアたちはこのログハウスで寝起きします。 普段はお客さんが宿泊する所なので、きれいな建物です。

ログハウス

日々の食事は、ログハウスの隣のキッチンを使い、自分たちで自炊します。 さまざまな国から参加者が集まるので、食卓には各国の料理が並び、バラエティーに富んでいます。

キッチン

風呂は、エコリゾート本館にある大浴場を借ります。 風呂以外にも、素敵なレストランがあり、デイサービスを利用している高齢者と交流をしたり、 パーティーをやったりする場合にはここを使います。

エコリゾート本館

レストラン

オリエンテーションや、雨の日の室内作業、ディスカッションやその他の交流等には、 ログハウスのすぐ裏にある会議室を使うことができます。まだ新しくきれいな建物で、非常に快適です。 ピアノの演奏や卓球もできます。里山に関する資料や、さまざまな本も置いてあります。

会議室

 

フィールド紹介


ここが、里山の拠点である里山広場と小屋です。この小屋に道具はそろっています。 小屋の中で薪を使って煮炊きができるようになっているので、昼食をここで調理するのも可能。


ここは、トムソーヤ広場といい、一番広い広場になっています。
シーソーやツリーハウス、ターザンロープなどもあり、子ども達に大人気の場所です。


ここはトンボ池です。小さい池ですが、トンボの幼虫のやごや、水かまきり、カワバタモロコなど、 たくさんの生物がすんでいます。


ここは、エコリゾート本館の裏の斜面です。ここには笹百合が生息していて、 毎年梅雨入りの頃に花を咲かせます。草刈りや落ち葉かきをして、笹百合でいっぱいにしようとしている所です。

 

キャンプ中のスケジュール例


*ワーク1: トムソーヤ広場の笹刈り・野焼き
*ワーク2: 薪割り、くい作り
*ワーク3: しいたけのほだ木の移動
*ワーク4: 第2古墳コースの里道の整備、復活
*ワーク5: エコリゾート裏の斜面の松の木の移動
*ワーク6: エコリゾート裏の斜面の柴刈り、草刈り、落ち葉かき
*ワーク7: エコリゾート前にコンクリートの道作り

 

ワークキャンプ とある1日の生活

 7:30 起床。食事当番は少し早めに。起きてこないメンバー多数。
 8:00 朝食。今日1日のワークで使うエネルギーを補給。
 9:00 午前のワーク開始!
12:30 午前のワーク終了。待ちに待ったランチタイム&昼休み。
14:00 午後のワーク開始。仕事にも慣れてきて、みんな手際が良くなる!
17:00 午後のワーク終了。今日も一日お疲れさま。
17:30 食事当番は夕食準備。翌日の当番は市街へ買い物へ。その他はフリータイム。入浴も可。
19:00 夕食。すでにみんな腹ペコ。大きななべがあっという間に空っぽに。
20:00〜食事当番の片付けも終わり、フリータイム。みんなでゲームをしたり、話に夢中になることも。

 

さまざまなイベント

国際ワークキャンプ名張は、単に里山保全活動を行うだけではなく、様々なイベントも盛り込まれています。

  • ウェルカムパーティー
    キャンプの初めに、これから2週間お世話になる方々や、一緒に過ごすメンバー達と一緒にパーティーを行い、親睦を深めます。
  • 里山についてのオリエンテーション
    赤目の里山の現状・問題点について話を聞き、ワークの意義や内容について話し合います。 実際の作業を行うだけでなく、その意味を十分に理解します。
  • 赤目の里山ハイキング
    これから保全していくフィールドを実際に歩いて回り、里山とはどんな所なのかを感じます。
  • 小学校訪問
    赤目の里山に年4回遊びに来る赤目小学校を訪問し、小学生と交流します。 好奇心旺盛な子供達は、外国に対して興味津々。 たくさん質問を用意しているので、日本人のメンバーは通訳をしてあげてください。
  • デイサービスの利用者さんとの交流
    エコリゾート赤目の森では、デイサービス事業もしており、毎日高齢者の方々が来ます。 一緒に話をしたり、里山に散歩に行ったり、遊んだり、楽しい時間が過ごせます。
  • フリーデー
    この日は何も予定が入っていません。赤目四十八滝、伊賀上野の忍者屋敷、少し足を伸ばせば奈良の明日香や奈良公園、 伊勢神宮など、周辺の観光名所まで遠足に行くことができます。 その他、メンバーと話をして自由にスケジュールをたてられます。
  • さとやまフェスタin名張
    地元の方にも里山と触れ合ってもらう機会を持ってもらおうと、キャンパーたちが自ら作り上げた企画。 いつも保全をしている里山で、ちょっとしたお祭りを開催し、地元住民の方々と一緒に楽しみましょう。
  • その他
    その他にも、畳屋の工場見学、味噌作り、なぎなた体験なども過去に行われました。 キャンプファイヤーや肝だめし等、自分達のアイディアしだいで様々なことができるでしょう。

 

参加の方法

日本で行われる国際ワークキャンプは、NPO法人のNICE(日本国際ワークキャンプセンター)が主催しています。 申し込みは、NICE経由で行ってください。
参加にかかる費用は、初参加の人は、NICEへの年会費を含め、27,300円です。 それと、自宅から名張までの交通費は自己負担します。 ワークキャンプ参加中の食費や宿泊費は、共催団体である赤目の里山を育てる会が負担するので、 基本的に参加者の負担はありません。
――→NICEホームページ

Last updated : 2004/9/28

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