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里山とは

里山とは、人の生活の場の近くにある森林で、人が利用しながら造りあげてきた自然を指します。 一万年以上も昔から、人々が燃料や食料調達に利用してきたため、日本の山林の多くが里山です。 農村や漁村の背後にあり、多くは丘陵地とその谷間から生ずる田んぼや畑、小川に堰や溜め池、 生垣や竹やぶ、さらに屋敷林、鎮守の森やその背後にある山々を一体として、構成されています。 コナラやクヌギなどの落葉広葉樹林やアカマツ林などの雑木林が代表的な里山の林です。 多様な動植物のすみかにもなっています。

里山の衰退

1960年代後半から、一般家庭の石油の利用が急増しました。 家庭のエネルギーは薪や炭から、石油やプロパンガスへと変わりました。 農業では化学肥料も普及し、重要な肥料として利用されていた里山の落葉や枝は、使われなくなりました。 こうして、里山は経済的な価値を失っていったのです。里山の木は建築用材にも向かない、雑木としての扱いを受けました。 時を同じくして都市の住宅需要の拡大や、経済成長による開発にともない、 里山は宅地造成の嵐を迎え、多くの里山が失われました。

開発を免れた里山も、経済的価値を失い、もはや人の手が加わることはなく放ったらかしにされました。 その結果、草木が乱雑に茂った「やぶ」になり、人が入ることが難しくなっていきました。 多くの日本人の心のふるさとの景色とまでいわれた里山は、今はほとんどの所でその呈を成していません。

里山は、歴史的にも重要であり、未来においてはもっと大切なものとして保全(利用と維持管理) されていかねばならないものですが、近年はその荒廃が叫ばれています。

里山の保全

里山が本来どうであったかを考えれば、その衰退が人と里山の関係が無くなったためだということに気がつきます。 里山の自然では、長い間にわたって人が制御し折り合ってきたために、農業や林業など人の営む生産活動も含めて、 生態系が成り立っていました。この生態系から人が抜け出したことで、そのバランスが崩れ、 自然はそれぞれの固有の動きを始め、荒廃が進んでいったのです。

そこで、人が再度里山に入っていき、自然に対して介入をしていくことが、保全となります。 下草を刈り、枝打ちをし、間伐をして日の光が林に入るようにします。 里山の保全とは、決して自然を囲い込むのではなく、逆に人がどんどん介入をしていくことなのです。

※参考文献
里山の伝道師」、伊井野雄二
里山づくりハンドブック」、静岡県

Last updated : 2004/9/28

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